パトリシア・バーバーは本物のワールドクラスのアーティストでした!

2017/09/15 Fri

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「パトリシア・バーバー Patricia Barber」といってもご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、
彼女作り出すサウンドをひと聴きすれば、世界クラスの音楽家であることがすぐに分る、
好きとか嫌いとかを超えて、聴きたい!と思わせるシンガーピアニスト。
アルバムはコンコードから出ています。(帰りの機中Jazzプログラムの中に彼女の曲が入ってて、ビックリ!)

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毎月曜に出演している、Green Millのライブは入場料がたったの8ドル!!
でも、その5~6倍を払ってもいいくらいの、完成度の高い、クオリティが違う、
緻密で細部にまで神経の行き届いた、まるでレコーディング並の演奏を聴くことができました。

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並のミュージシャンのライブではないことは、演奏が始まる前から予想されました。
◎入り口で料金を払ったら、まず「演奏中の私語とフラッシュの使用は厳禁。」と言われる。
◎一人だけまずステージに上ったパトリシア、緊張してるPAの青年に事細かく指示を出し、
 納得のいく音を求めていた。(もういいや、仕方ないねーでスタートする人も多いはずだけど・・)
◎次にステージに上がった、若いベーシストとドラマー。明らかな緊張感とピリピリ感が感じられる。

準備中は私までも緊張してしまいそうな雰囲気もありましたが、
演奏が始まるとすっかり彼女の世界に引き込まれました。
サウンドは厚く、アレンジも秀逸で ボーカルも一級。
メンバーは彼女と一体となって音楽を創ることに徹底してる。
オリジナルが多い中、挟み込まれたスタンダードはあっと驚くような展開。

こんな凄い人がなぜニューヨークではなく、シカゴに居続けるのだろう?
もしかしたら、「彼女の完璧」を追求することが、シカゴでしかできないのかもしれない
どこにいて、どこから音楽を発信するかは、大きな問題ではないんだ。
福岡にいる私でも、心置きなく、いい音楽を追求し、発信すればいいんだ。
そんなことを思わせてくれた、本当に素晴らしいライブでした。

そして、全てを優しく見守っているようだったのが、ステージ横に置かれているあのチコ・フリーマンの父で
シカゴローカルジャズを代表するサックス奏者だった、ヴォン・フリーマンの等身大のパネル。

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ヴォンおじいちゃん、亡くなってしまったんですねー。
8年前、87歳のヴォンおじいちゃん(失礼ながら、こんな呼び方がピッタリの方でした~)の話が飛びまくって
私が何度も目を白黒させたこと、30代のファン女性のグルービーたちのこと、
シットインさせてもらったステージ上で起こった、びっくりなこと 等など
懐かしく思い出されました~。

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ヴォン・フリーマンさん、素敵な思い出をありがとうございました!
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ジャズクラブGreen Mill は「All The Way」の舞台でもあります!

2017/09/12 Tue

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今回どうしても行きたかったのが、私が3rdアルバムMoments Togetherに入れている
「All the Way」にとてもゆかりのある場所。
あのアル・カポネの腹心のヒットマンで、有名な「聖バレンタインデーの虐殺」の首謀者のひとりでもある、
”マシンガン”ジャック・マクガーンがカポネに経営を任されていたという、
当時の面影を色濃く残すジャズクラブ、GREEN MILL (グリーンミル)。
 

ここは、F.シナトラ主演でAll the Wayが唄われた映画「抱擁」の中で、シナトラ演じる歌手、
ジョー・E・ルイスがマクガーンに襲われ声を失う、映画の中でも重要な出来事に至る本物の舞台なんです!
All the Wayもここで歌うに相応しい曲として作られているに違いありません。
これは外せませんねー。

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駅からの100mを回りを警戒しながら店にたどり着くと、薄暗い店内は広ーくて重厚。
壁にはいくつもの絵画がはめ込まれて、当時はさぞ高級感溢れる場所だったと思われる。
そのころもこの日のように笑顔の男女で溢れていたはず、
きっと彼らは盛装だったことでしょう、カポネも来てたよね・・様々な想像が頭を駆け巡る。

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この日の出演はワールドクラスのシンガーピアニスト、パトリシア・バーバーで、さすがの素晴らしいステージ!
でも、やはりここはかつてはカポネの地区だっただけあって、街の中心から大分離れていて、
遅い時間は危険な空気がなきにしも非ず。
安全第一と思い、23時ごろ終わった1stだけ聴いて後ろ髪引かれる思いで店を後にしました。
(ちょっと残念~ 涙)

ライブの様子はまたアップしますね~。

8年ぶりのシカゴ セッションは忘れられないものとなりました!

2017/09/07 Thu

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8年ぶりとなったアメリカはシカゴ。
今回のシカゴ訪問でやりたかったことの一つが、現地のミュージシャンとのセッションでした。
でも離日前に調べると、それはシカゴ到着当日。(大丈夫かな?)少し不安がありました。

成田から12時間のフライトの後、空港から電車を乗り継いでホテルに到着したのが18時頃。
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セッションは21:30スタートなので、全く機内で寝れなかった私は
2時間位仮眠を取ろうとベッドに入って・・そのまま爆睡。
はっと気づいて時計を見たら、22時半過ぎ!(ギャー!!)

でも2ndにはまだ間に合う。どうしよう?
凄く疲れてるからこのまま寝る?
いや、絶対行く!!

ばたばた準備をして、すぐ近くの駅から電車に乗る。
でも夜遅くの電車は要注意というのを忘れてた私が乗り込んだ車内には、
充満してる煙とたばこではない匂い・・大麻!??(しまった~!)
次の駅に到着するや否や、隣の車両に移動する。(ほっ 一人じゃなくてよかった)

Andys Jazz (8 of 36) (1)
前回も来た、シカゴ・ローカルジャズの老舗、Andy's。

ドアを入ると、愛想のない集金係のおにいさんから入場料$10、参加者無料、キャッシュオンリーと告げられる。
参加したいと言うと、ピアノのところにある紙に名前を書くようにとのこと。
「えっ、どこどこ?」って思いながらピアノの後ろのカウンターまで行くと・・・あった!
Vocalの欄に「Chiaki from Japan」と書いてから、テーブルに着いた。

遅い時間なので、さすがに客は大分少なくなってる。店内に着席すると・・・やってる、やってる!
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ベースとドラムは黒人で私の好きな感じにスウィングしてる。いいね~!
ピアノは白人でスウィングの感じは強くないけど、とても美しい。ギターもバイオリンもいい。
日本と違って譜面を使わないから、みんな互いの音をよく聴いてるし、音が生きている。
こんなバンドが福岡にいたら、一緒に演りたいよー。

ソロいっぱいの長ーい1曲が終わるとフロント交代タイム、セッションマスターが次の参加者の名前を告げる。
サックスとトランペットの名前を呼んだあと、
「それから名前が読めないけど、日本から来た人。」 (えっ今「Japan」って言った??)
「はーい、それは私!」 大きな声で叫んだ。

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勉強中のアマチュアと、ひと仕事終えて立ち寄ったプロと見える2人のセッションがスタートした後、
セッションマスターが私のテーブルにやってきた。

私はまず、私の名前をはっきり伝えた。(覚えてくれたかな?)
「で、何を歌うの?」
「On the Sunny Side of the Street」と、私。すると、彼が鼻歌を歌い始めた。
「こんな曲だっけ?で、キーは?」私は自分のキーを伝えた。打ち合わせはこれだけ。
「私、また呼び出してもらえるの?」「イエス」

2人の管楽器の出番が終わった。
「みなさーん、次は遥々日本からの参加者、Chiakiです!」 それまでにない大きな拍手が上がる。
(ワォー!こんなに拍手されたら、何か挨拶しなきゃ・・)
「みなさん、こんばんは。私は今日、12時間かかって日本からシカゴに到着しました。
 今夜はここアンディーズのセッションに参加できて、とっても嬉しいです!」

バンドはピアノ、ベース、ドラムス+ギターの編成。
ホントに打ち合わせはちゃんと伝わっているのかな?と思いつつも、スウィング式にカウントを出す。
バンドがすぐに反応する。 (ほー、ちゃんと始まったよ!)

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私が唄い始めた・・・すると、途端に店の空気がガラっと変わった!!

おしゃべりを止め、身を乗り出すようにする人。前の席に移動する人。身体でリズムを取り出す黒人の女性。
静かに、でも笑顔で聴いてくれてる女性。ステージ近くまで移動して来て、立ったまま聴いてる女子。
ミュージシャン席の面々もステージに注目。客席のノリがしっかり伝わってくる!!
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バンドの面々も、私の歌を1音でも聞き逃さないぞという感じで、よーく聴いて反応してくれる。有難い!
少しイレギュラーなリズムを刻んだら、すぐさまピアノが合いの手を!!

2コーラス私が唄った後、バンドのソロに。
(4人の大所帯、どこまでソロを回したらいいのか、わからなーい!)
まずピアノソロが終わり、ギターソロになる。次はベース?それとも?
すると、ステージ下からセッションマスターの声がした。
「ソロは、ここまででいいからね」 (あー、助かった!)

最後のコーラスを唄って、私のセッションタイムが終わった。
同時に起こった、なかなか鳴り止まない温かい拍手!!
真夜中を回ってて、大きなお店には20~30名しか残ってらっしゃらなかったけど、私には満場の拍手に聴こえました。嬉しいっ♪♪
そして、セッションマスターのめちゃくちゃ嬉しく光栄な、締めのMCが入る。
「She's so talented ! みなさん、もう一度拍手を。」(ウワーォ!なんて褒め言葉!!ありえない!)

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その後ハウスバンドの演奏が1曲あって、全てが終了。

出口に向かう一人一人のお客さんが、次から次に笑顔で私のテーブルに来てくれる。
「よかったよー」「楽しかった」「大好き」「驚きだ」「素晴らしい」等々。
驚きの賛辞の連続に、ビックリ。感激でした~。
そして、最後にお店の黒人のハウスピアニストが来てくれた。
「君の歌、とっても好きだ。素晴らしい、驚いたよ。」 (感動です、ありがとう!)

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セッションマスターと

ジャズボーカルを勉強し始めて16年余り。これまで自分で選択して、コツコツ頑張って進んできた自分の道が、
間違ってなかったと証明してもらえたような夜となりました。

これからも色々なことがあると思うけど、何がこようとしっかり胸を張って前を向いて進み続けられる!
そう思える位のいっぱいのものを得ることができた、この日のシカゴでのジャムセッションでした。

Thank you, Chicago!!

やっと会えた!キャロル・ウェルズマン!!

2016/10/25 Tue

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Carol Welsman キャロル・ウェルズマン
日本でアルバムが発売になる以前に偶然歌を聴いて「ひと聴き惚れ(!)」して以来、
十数年に渡ってずーっと聴いてるカナダのシンガー・ピアニスト。

繰り返し繰り返し聴いて、リズムの取り方やフレージングを真似したり、
分析してみたり、選曲をもらったり、新たな歌詞の解釈と表現方法に感動したり、
曲の捉え方のセンスが好きで、私がこれまでたくさ~ん聴いて、
色々参考にしてきたボーカリストの生ライブがやっとやっとで聴けました!!

わざわざ福岡からライブのために上京したということで、
特別に最前列の彼女の真正面の席に案内いただき(大感謝!)
おかげで初めて、歌う時の彼女の表情がしっかり見られて、
私がなぜ彼女の歌に惹かれたのか、
そして、これから私はどう進むべきかはっきり見えてきました!!
貴重なヒントをいっぱい貰えました~。

終演後、私のアルバムレビューを雑誌に書いてくださって、
彼女のアルバムのライナーノートも書かれている
ジャズボーカル評論家の高田敬三さんに彼女にご紹介いただき
少しお話させてもらいました。

人の歌を丁寧に聴き、分析するという作業を重ねていくと、
その人の人となりや性格は何となくわかってきます。
そして、自分となにか共通したものを持っている人の曲の解釈はすっと自然にうけいれられるけど
そうでない人の場合、なんか無理を感じて、うまくいかないのです。

キャロルはそれまで歌を聴いて想像してた通りの人で、
おまけに私と共通する面をいくつか持ってる人、どこか似た部分のある人だとがわかり、
だから彼女の歌がすーっと入っていったんだなぁと納得しました。

でも、そびえるような長身は超意外!180cmはゆうに超えているのでは?

もう一つびっくりしたのは、なんと、一風堂の博多ラーメンの大ファンで
この日ライブ前に上野に食べに行ったとのこと!
「福岡は一度行ってよく覚えてる、わざわざ来てくれたのね!」

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購入したアルバムには「ちあき、やっと会えてすごくよかった!」と書いてくれました!
そして私の歌が聴いてみたいと言ってくれたので(わーぉ!)、図々しくもアルバムを郵送しました。(汗)

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私と同じような年代で、同じ時代を生き、同じ時代の音楽に触れてきた
ジャズヴォーカリスト、キャロル・ウェルズマン。
私とはスタイルに少し違いはあるけど、
これからもどんな曲をどう料理して聴かせてくれるか楽しみです。

1年ぶりのラジオ出演でした~!

2015/11/25 Wed

24日は福岡 Love FM「Tenjin United」で約1年ぶりのラジオ出演でした~。

警固公園を見渡せる開放的なスタジオからの生放送は初めて。
閉ざされたスタジオと違い、気持ちがよかったです。

この日は、偶然の出会いに始まり、色んな方から強く背中押してもらい、
思いもしなかったプロのシンガーになったこと。
なってみたら、それまでやってきたバラバラな事柄がジャズを歌う上で必要で、
見事に1本に糸に繋がったこと。
人生、いつ何が起こるかわからない・・みたいなお話をしました。
こんなことライブではお話するチャンスはないですが、
リスナーのかたはどんな風に聴いてくださったんでしょう??

オンエアされたのはアルバム「Moments Together」から
"Haven't We Met?"と"Eleanor Rigby"。
この番組の雰囲気に合わせて、選曲してみました。

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バイリンガル・パーソナリティのTomomiさんは、随分前、
私がまだ英語の仕事をしているころから知ってますが、
英語といい、日本語といい、頭の回転といい、どれも素晴らしい!
実はその昔、私もバイリンガルのパーソナリティになりたかったときもあったんですが、
とてもああはできない。ボーカリストの道を進んでよかった~とつくづく思いました。

お世話になりました!!
プロフィール

CHIAKI  ICHIKAWA

Author:CHIAKI  ICHIKAWA
2ndアルバム“SUNNY SWIMG”
3rdアルバム“MOMENTS TOGETHER”
ディスクユニオンより全国発売中!

フリーのラジオアナウンサー、英語通訳者を経て第8回神戸ジャズヴォーカルクィーンコンテスト準グランプリ受賞。

ハッピージャズをテーマに、卓越した英語力と抜群のスウィング感、安定した歌声で内外のジャズボーカル通をも納得させる、王道を行く本格派ジャズシンガー。豊かな表現力はミュージカルを彷彿とさせ、日本人離れしたディクションの美しさには定評がある、福岡を拠点に全国で活躍中。

2ndアルバム「Sunny Swing」は「ジャズ批評」2010ジャズオーディオディスク大賞ボーカル部門ランクイン。
 
'06年「JOY」、'10年10月「SUNNY SWING」'14年11月「MOMENTS TOGETHER」をリリース。




✩これからのおすすめライブ☆

11月8日(水)
横浜BarBarBar
福井ともみP座小田涼一B藤井学D

11月18日(土)
名古屋桜山TwoSome
片桐一篤P

11月21日(火)
福岡ニューコンボ
フィリップ・ストレンジP丹羽肇B

12月2日(土)
太宰府Jazz工房Nishimura
浦ヒロノリSax小森陽子P丹羽肇B


詳細はHPでお確かめ下さ~い

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